おむすびの主役は、何と言ってもお米。
日本の食卓にも欠かせないお米ですが、今ではスーパーで買ったりお店で食べることがほとんど。
お米が作られている現場を見る機会は少ないですよね。
そこで、今回の「やってみよう」のエントリーは、田植え体験レポートをお届けします!
京都の里山、大原の田んぼ
今回お邪魔したのは、京都・大原にある田んぼ。
京都駅から車で45分ほどの、比叡山を臨む自然豊かな場所にあります。
近くには三千院や寂光院があり、観光地としても人気のエリア。空気がとっても清々しい!
田んぼの隣には川が流れ、日々の仕事疲れも癒してくれる美しい里山の風景が広がります。
生命力の強い「乾田苗代」の苗
長靴を借りて、さっそく田んぼの中へ。
かくいう私も田んぼに入るのは約2年ぶりで、久しぶりの泥の感触にワクワク!
苗を片手に、植え付けを教わります。
こちらの田んぼでは「乾田苗代」という方法で苗を作られています。
一般的な苗作りは土を敷いた苗箱に籾を蒔くことが多いですが、乾田苗代では乾いた土(畑や稲刈り後の田んぼなど)に直接籾を蒔くのだそう。
土の栄養をたっぷり吸収した乾田苗代の苗は成長がよく、根っこもびっしり。
この元気いっぱいの苗を、1〜2本ずつ、水田に「置く」ような感覚で浅く植えていきます。
思ったよりもだいぶ浅い!今にも苗が倒れそう(一部倒れている) でも、これでOKなんです。
なんでも、根っこと茎の交わった「生長点」という部分に太陽が当たるようにすることで、分けつ(茎を増やして大きくなっていくこと)が多く、稲が大きく成長するのだそう。
倒れているように見える苗も、数日で根が張り、しっかり起き上がるんだとか。
稲の生命力ってすごいですね。改めて、自然は生きているのだと感じます。
参考サイト: 乾田苗代の作り方
子供たちと一緒に田んぼ体験
この日は、同じく体験に来られていたお子さま連れ家族とご一緒でした。
まだ小さな赤ちゃんもいましたが、心地よさそうに夢の中。
実は、お家にいるときはグズるそうですが、田んぼにくると大人しく眠ってくれるんだとか!
大人が自然に触れ癒されるように、赤ちゃんも大自然の清々しい空気を感じ取っているんですね。
小学生くらいの子供たちは、田んぼや近くの川で虫を探したり、大自然ならではの遊びに夢中でした。
田植えのあとは、木陰の下でみんなで昼食。
美しい景色を見ながら、太陽の下でいただくお食事は格別です。
きれいな空気をたっぷり吸って、作物や生き物と触れ合い、自然の営みを全身で感じる、大人にも子供にも最高の時間でした。
土に触れるリフレッシュ効果
ガーデニングや土いじりには、癒し効果があると言います。
土や草花の匂いや感触が人間の五感を刺激し、脳へ良い影響を与えるんだそう。
また、芽が出たり花が咲くことで達成感を味わったり、ものを育て収穫するという、人間が本来持っていた感覚を研ぎ澄ますことができるんだとか。
庭先やベランダでのガーデニングも良いですが、実際に田んぼや畑に出向き土に触れることで、美味しい空気と太陽の光を浴びながら、全身で自然を感じることができます。
まさに心も身体もリフレッシュ!
私も今回は久しぶりの田んぼ体験でしたが、自然の生命力に元気をもらい、頭も心もスッキリしました。
なかなか自然に触れる機会のない人こそ、この最高の癒し体験を味わっていただきたいです。
そして実際に体験することで、今までよりもっとお米が美味しく感じるかも?
秋の収穫が楽しみですね。
ぜひ、田んぼに出かけてみましょう!